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じぱんぐ(1)終点
じぱんぐ(2)手術
じぱんぐ(3)再会
じぱんぐ(4)脱毛
じぱんぐ(5)回想
じぱんぐ(6)友情
じぱんぐ(7)抱擁
じぱんぐ(8)預言
じぱんぐ(9)回折
じぱんぐ(10)破壊
じぱんぐ(11)血潮
じぱんぐ(12終)故郷
※あとがきに少しネタバレがあります。作品を読んでから以下▼をどうぞ。
2025年の終わりに
熊と地震に彩られた2025年も、まもなく終わろうとしています。
このマンガ「じぱんぐ」を描いたのは、たしか2013年頃でした。
「じぱんぐ」を描いたきっかけ
2011年に乳がん(HER2・初期)を患った経験をもとに描いています。 とはいえ、テーマはあくまで「感情」と「人間関係」。 いわゆる実録闘病マンガではありません。 (病理や治療はとてもデリケートな問題ですし、詳しく描いている方もたくさんいらっしゃるので、そちらをご参照ください)
闘病中、否応なく死生観について考えざるを得ない日々を過ごしました。 苦しみながらも、どこか冷静に自分の感情を観察している自分がいて
「この感情のあり方、ちょっとすごいぞ」
と思ったことから、 珠美というキャラクターが生まれました。
商業誌デビューと挫折
2005年頃に商業誌デビューをし、数回掲載していただいたものの、 見事にコケてしまい……。
その後、闘病中の手すさびとしてブログにマンガをアップしていました。
読者との出会いと「じぱんぐ」という作品
当時読んでくださっていた同病の方々とは、今でも交流があります。 それぞれが生き延び、別々の人生を歩んでいることに、 不思議な感慨を覚えることがあります。
「じぱんぐ」は、そうした経緯もあり、 商業的に受けるかどうかなど一切考えず、 本当に好きなように描いた作品でした。
そのせいか、今で言うコンプライアンス的によろしくない表現も多く、 当時の2ちゃんねるでは 「マリア像を壊すとは何事だ」とお叱りを受けたこともあります (炎上とまではいきませんでしたが)
描き終えたあとと、長い空白
描き終えたあとは燃え尽き感がすさまじく(投薬治療中から描いていたので体調もマックス底辺でした)
「まあ、いいか。描けなくても生き延びたしなあ」
と思いながら、2025年の今に至るまで筆を置いていました。
原稿もすべて黒歴史として処分したつもりでした。
Googleフォトが残していたもの
ところが、Googleフォトというのは本当にえらいもので、 十年以上前にアップしていた画像が残っていたのです。
「じぱんぐ」はひたすら陰気な作品ですが、 自主連載の最終日に、 今で言う二次創作のようなものを送ってくださった方がいました。
![]() |
| ありがとうございました 私よりめっちゃ画力高い…✨ |
「ああ、こんなにも読んでくれていた人がいたんだな」と思い、 改めて読み返してみると、妙に涙が出てきました。
時代と重なりはじめた物語
当時も、黄金のように輝いていた日本の残像を描いていたつもりでしたが、 少子高齢化、国力の低下、夢を持てない若者たち、 貧しさがデフォルトになってしまった今の社会を見ていると、
「珠美の生き方、今の時代とようやく噛み合ってきたかもしれない」
そう思い、十数年ぶりにLINEマンガインディーズへ掲載してみました。
再掲載と現在
ありがたいことに読んでくださる方が増え、 珠美の闘病の苦闘が、 2025年の氷河期世代以上の生活の苦闘と 重なる部分があるのかもしれない、と感じています。
ただ、当時よりもさらにコンプライアンスは厳しくなり、 裸や性交シーンでことごとく引っかかってしまったため、 この倉庫(サイト)を作ることにしました。
キャラクターについての気づき
今、十数年ぶりにマンガを描きながら、 「じぱんぐ」を描いていた頃の自分から、 たくさんの気づきをもらっています。
たとえば、私は玉置さんというセレブな登場人物がとても好きで、 (勝男は添え物で、玉置さんと珠美の友情物語を描こうと思っていました)
当時の掲載時、 なぜか勝男が登場する回だけ閲覧数が跳ね上がるのが不思議でした。
今ならそれが「キャラが立っていたから」だと分かりますが、 当時は本当に謎でした。
今読み返しても、勝男はとても温かく、 生い立ちゆえの影を抱えた、魅力的なキャラクターです。
物語のその先(少しネタバレ)
後日、玉置さんを主人公に一本描く予定もありましたが、 彼女のセレブで計算高いキャラは どうやら読者に好かれないと気づき、やめました。
最終的に勝男は珠美と一緒になり、 孤児院とまではいかなくても、 子ども食堂や親のいない子どもたちのために尽力し、
結果として珠美は、 子どもたちの笑顔という黄金の光に包まれて生きていく
勝男の預言は確かに成就した
—— そんな未来が訪れる、ということだけ書き添えておきます。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
















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